おいしいばあばが行く! 〜山形さくらんぼ編〜

(2001年6月にアップしたものです。初代おいしいばあば編)

おいしいばあばは6月22日から24日までお休みを頂きました。そして、その間さくらんぼの収穫状況を見るため、

行って来ました 山形へ

以下はその旅行記です。

 6月22日(金)、関東地方は朝から小雨が降っていました。夫と孫2人とともに、横浜を出発し、東京駅から新幹線で新庄駅へ。ずっと降り続いていた雨も、たくさんのトンネルを抜けるうちにいつしか上がり、なかなか良いスタートです。

 新庄駅で息子夫婦と一番下の孫と合流。息子達の車で宿泊予定の山形県鮭川村エコパークへ向かい、途中、米の生産者Tさんを訪ねました。大変勉強熱心な生産者です。牛のふんや、米の籾殻、わら、きのこのホダ木の木屑などを材料に、堆肥を作ることから全て自分でこなしています。米のほかに花も栽培していらっしゃるので、このときは花のハウスにいる所にお邪魔しました。この時期、日のあるうちは生産者の方達は大忙しです。お邪魔にならないよう、夕食後にまたお会いする約束をして、堆肥を作っている倉庫を見せてもらうことにしました。



「今日は手入れしてないからちょっとなあ・・」とおっしゃっていたので、覚悟していたのですが、思ったほどにおわないのでびっくり。10頭余りの牛達が興味深そうにこちらを見つめる中、堆肥の山を写真に収めました。

 堆肥はTさんの使う分だけではありません。ほかの生産者にもおろしていますが、生産物や土地にあわせ、配合を変えるのだそうです。当社のさくらんぼの生産者もこの堆肥を使っているのですよ。


 Tさんの田んぼは、最上川の支流に面しています。持ち山から湧き出るおいしい水(勿論飲料用になる水です)でお米をつくっている、そこが生産者としてのこだわりなのだそうで。米のために、森を大切にする。一見つながりがないようですが、森はすなわち水の蓄え。おいしいお米はおいしい水から、ということなのです。

 きれいな水にはおたまじゃくしが一杯。田んぼの周りにはカエルたち。まだ尻尾の残った子ガエルに孫達は大喜びでした。



 本日の宿泊施設は、鮭川村エコパークここのコテージはオススメです。新しくてきれいだし、全棟池に面していて、大変静か。聞こえるのは時折鯉のはねる音と、鴨の鳴き声、様々な鳥のさえずりだけです。ウッディな建物は素足にやさしく、自分の家にいるようにくつろげます。この日は残念ながら管理棟の大きなお風呂がお休みだったので、コテージのお風呂に入りましたが、壁が木でできているので、風呂場の扉を開けるといい香りがしました。

 夜は約束どおりTさんが訪ねてきてくださいました。久しぶりにお会いしたので、いろいろお話したいのはやまやまですが、Tさんは翌朝も4時半におきて作業とのこと。余り遅くならないうちにと、お帰りになりました。そして、「朝食は是非食べに来てください。もう家内が仕込んでるから。」そんなにお忙しいのに、総勢7人もでお邪魔しては申し訳ないと固辞したのですが、「もう仕込んじゃってるから」とのことで、お言葉に甘えることにしました。

 6月23日(土)、 約束どおり8時にTさんのお宅にお邪魔しました。Tさんはすでに一仕事終えて戻っていらしたところでした。もうすっかり朝食の支度は整っていて、鮭川村の特産きのこを使ったおこわ凍み大根などの煮物、畑で取れたばかりのレタスやきゅうりのサラダ、なめこ汁、みずの漬物など奥様の心づくしのお料理を頂きました。どれもとてもおいしくて、孫達も煮物を何度もおかわりしていました。食事中も話が弾み、「日の出から日の入りまで」の農家の暮らしを新鮮な思いでお聞きしました。食事が終わるとおなかが一杯、朝からこんなにおいしい思いをして、幸せです。
 この旅行中、一番おいしい食事でした。 ところで凍み大根って、横浜では見たことがありませんが、おいしいですね。大根を丸ごと干して作るのだそうです。「寒くないとできないからね。」と奥様はおっしゃっていました。

 さて、鮭川村を後にして、次は東根市に向かいました。いよいよさくらんぼ農園が近づいてくると、道路沿いにもあちらこちらとさくらんぼの赤い実が鮮やかです。どの木も、ビニールの雨よけテントと鳥よけのネットに覆われていますが、車の中からも手の届きそうな、おいしそうなさくらんぼ・さくらんぼ・さくらんぼ。ワクワクするような光景の中、衝撃的なものをたびたび目にしました。さくらんぼの木を押しつぶすようにひしゃげたテントの支柱・・ 年初の大雪で、重さに耐えかねたのでしょう。生産者の方たちから話にはうかがっていましたが、実際目にすると、雪国の暮らしの苦労がしのばれました。

 「いらっしゃい、たくさん食べていってね」と迎えてくださったのは、生産者Hさんの奥様。いつお会いしても可愛らしい笑顔が魅力的です。早速農園に案内してもらうと、初めて鈴なりのさくらんぼを間近で見た孫達の大歓声が起こりました。

 しばらくは皆夢中でさくらんぼをほおばりました。ふと見ると、このさくらんぼのために働いてくれた蜂たちの巣があります。花の時期には、受粉の手伝いをしてくれるマメコバチが盛んに飛び交うのです。現在は葦のなかで来年に備え、幼虫達が育っているのでしょうか。

  さくらんぼの木は、ビニールのテントで覆われています。雨が当たると、さくらんぼの実がはじけて、商品にならなくなってしまうためです。また、おいしいさくらんぼは、鳥たちにとってもご馳走。鳥よけのネットも張られています。さくらんぼの枝をよく見ると、さくらんぼの実の上の部分は、葉が刈り取られて実によく日が当たるようにしてありますし、木の下には太陽光を反射するためのシートがひかれています。気の遠くなるほどの作業量ですが、こういった様々な技術が、さくらんぼをおいしくするのですね。

 すぐ隣は巨峰畑。 こちらの成長も楽しみです。

 奥様がお茶を入れてくださり、しばらく奥様に年初の大雪の話や、今年のできについて話を伺いました。やはり昨冬の雪はすごかったようです。幸い、Hさんの農園では、まめに雪を払い、支柱や木が折れたり曲がったりするのは避けることができたそうです。農園の広さを考えると、大変な労働です。農家の方達の努力は終わりがありません。おいしいさくらんぼを作っていただけたことに感謝。

 納屋の中ではHさんや箱詰めのお手伝いをしている方達が、忙しそうに働いていらっしゃいます。「やあどうもいらっしゃい」照れ屋のHさんはさくらんぼの選別作業の真っ最中でした。収穫の最盛期です。あまり長い間お邪魔してもいけないので、そろそろHさんの農園を出発することにしました。

 

 

 次に訪ねたのは生産者のAさんの農園です。こちらも皆さん大忙し。大勢のアルバイトの人たちが、手を休める間もなく走り回っています。「やあやあいらっしゃい」にこにことあらわれたAさんに、 「申し訳ありません、毎年一番お忙しいときに」というと、「いやー、忙しいったって、この時期しか食べられないんだから、どうぞどうぞ、いっぱい食べてって」と、またにこにこ。 本当に山形の方たちは皆さん情が厚いですね。

 

Aさんの案内で、農園の中の一本一本の木について説明を受けました。同じ農園でも木によって味が違います。「こっちも食べてみて」 「こだわり屋さんのはこの木のにするから。いいやつだよ」といってくださいます。ひとまわり農園を案内してくださると、大きく傾いた木がありました。「これは雪でね、この前の。古い木だから枝が広がってて、一杯積もってしまったんだね。いろいろやってみたけど、もう、ちょっとだめかな」こんなに太い木が傾いてしまうなんて。

 農園には作業用のリフトや、トラクターが置いてあります。子供好きのAさんは、乗り物大好きの孫をひょいとリフトに乗せると、操縦の仕方を教えてくださったり、トラクターに乗せて運転してくださったり。 こんなに忙しいのに、本当にありがとうございました。

 そしてこちらにもマメコバチの巣がありました。 おいしいさくらんぼのために、来年もよろしく。

 そろそろ出発しなければなりません。名残惜しいですが、Aさんと奥様に別れを告げて、東根市を後にしました。

 この日は、車で帰宅する日程を考えて、東北自動車道の二本松インターチェンジの近く、福島県岳温泉に宿を求めました。東根市から約2時間の道程でしたが、さくらんぼ畑ではしゃぎ続けた孫達と一緒に、私もぐっすり眠ってしまいました。

 岳温泉は安達太良山の麓にあり、古くからの温泉町です。なかなかいいお湯で疲れも取れました。

 翌日は東北自動車道をひたすら南下、途中西那須のインターチェンジでおりて、千本松牧場で昼食をとりました。

 福島県二本松インターから走っていたのは5時間余りでしょうか。ようやく横浜の我家に着きました。

 どっさりのさくらんぼのお土産と、あったかい気持ち、長い道のりでしたが、実りの多いたびでした


この生産者のさくらんぼが食べたい!!

山形県東根市産「さとうにしき」
山形県東根市産「紅秀峰」

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